やらなければいけないことが多すぎて焦燥感がひどい
と悩んでいる人は多いです。
私も焦燥感が酷いときは「1秒も無駄にしたくない」という状態でした。
この記事では「日常の焦燥感」を軽くする方法を紹介します。
今回紹介する方法を使うと、焦らずに自分のペースで生活することができるようになります。
プライベートで使える焦燥感を少なくする考え方を紹介します。
多忙になった現代で焦燥感を感じている方が使えるテクニックです。
偏っている考え方に気づくだけで焦燥感は軽減できます。
なぜなら自分の行動の捉え方を変えるだけで、日々の焦燥感は消えるからです。
「いつか○○になったら」は一生こない
「いつか生活が安定したら」「いつかお金ができたら」
実はこういった人生の目標レベルの「いつか○○したら」は殆どの場合、人生で達成されません。
それなのに多くの人は「いつか」を達成するためにあるものを犠牲にしています。
それは「今」です。
現代人はほとんどの人が達成できない「いつか○○したら」のために、一番大事な「今」を犠牲にしている。
「未来のために今、我慢して頑張る」のは素晴らしいと思います。
しかし、その思考が強すぎると何をしていても「これは未来のためになっているのか」という意識が強くなってしまい、今を消耗してしまいます。
初めに説明したとおり、理想の未来である「いつか」は一生来ません。
そうすると一生「今」を大切にすることができず、ずっと「未来のためにやらないといけない」という焦燥感が消えません。
これが焦燥感が生まれる原因となります。
焦燥感が生まれる原因は「今」を大切にできていないから。
じゃあ一体どうすればいいの?
手段を目的に置き換えていく
「いつか」のために「今」を消耗してしまうことへの解決策として「手段」を「目的」に変えていくことが大切です。
なぜなら「未来のために今やっておくこと」は全て「手段」であり、「いつか○○するため」に一生走り続けなければならず、人生が満たされることもありません。
そして報われないまま人生が進むので余計に「もっと頑張らないと」と焦ってしまいます。
「今」を「未来で成功するため」の「手段」としているので、いつまでたっても満たされることがない。
これを解決するためには、「手段」にしてしまった「今」を「目的」に変えていきましょう。
ここでいう目的とは、簡単にいうと「ゴール」です。
例えば「読書をすること」が手段で「その本の感想をSNSで発信してフォロワーを増やす」を目的としている場合、「読書をする」という本来の楽しみは薄れ「早く読書をしないと」と考えて焦ってしまいます。
しかも長い時間をかけて読書をしたにも関わらず、読書本来の楽しみは消え、さらに次のタスクが待っている状態となります。
こんな状態で「焦るな」という方が難しいですよね。
「手段」を「目的」にしないと、一生ゴールに辿り着けないので焦る状態が続いてしまう。
しかも急いでタスクをこなしたとしても、実はもう一つの要素が焦燥感を高めます。
一体なにがあるの?
「未来」は不確実でコントロール不可
焦燥感を感じてしまうもう一つの要素として「未来の不確実性」があります。
最初に書いたとおり「いつか○○したら」は一生こない、と書いた理由はこの「未来は不確実でコントロール不可」という要素があるからです。
つまり、いくつもの手段を重ねてやっと目的を達成できると思っても「未来は不確実でコントロール不可」なので、成果が出ないことが多々あります。
決まった正解がない人生においては、それは顕著です。
仮に手段をこなしていけば確実に望んだ未来に辿りつけるなら、ここまで焦燥感は湧かないはずです。
むしろゆっくりコツコツしていけばいい、ゴールは必ずくる、というリラックスしてできますよね。
しかし厳しいことをあえていうなら「今を犠牲にしても望んだ未来はこない」です。
なぜなら未来は不確実でコントロール不可だからです。
未来は不確実でコントロールすることができない
思い出してほしいのですが「今を犠牲にさえすれば、未来は必ず救われる」と似たようなことって誰かに言われたことありますよね?
その人って、「あなたを自分のコントロール下に置きたい人」じゃないですか?
直属の上司だったり、先輩だったり、親だったり、またはインフルエンサーだったりしませんか?
例えるなら彼らはあなたに「今はまだ見えないけど、地平線の彼方に着くとニンジンがもらえるよ」と手に入る根拠もない餌をぶらさげて、あなたの行動をコントロールしようとしているだけです。
そして地平線に辿り着くころには、彼らはいつのまにか消えています。
なぜ彼らは消えるのに、あなたをコントロールしようとするのでしょうか?
その理由は、世の中は「誰かを動かすことができる人」が儲かるようにできているからです。
あなたをコントロールしたい人は、あなたにより良い未来を想像させて行動させてくる
「なぜ彼らが手に入らないニンジンをぶら下げて釣りをしているのか」これをいつも想像することが大切です。
「未来のために今を消耗する生き方」はこのように何も残らない場合が多く、何も残らないから余計に焦燥感をかんじてしまう。という負のスパイラルな構造になっています。
じゃあ具体的にどうすればいいの?
子供のころ今ほど強い焦燥感があったか?
例えば小学生のときに、大人になった今のような焦燥感ってありましたか?
ほとんどの人は感じていなかったのではないでしょうか?
それはほとんどの行動が「目的」として、つまりゴールとして完結していたからです。
「おにごっこ」や「かくれんぼ」といった遊びを「未来の自分のために必要なことだ」と考えて遊んでいる小学生って、ほぼいないです。
「未来に繋がっていない」というよりは意図して「未来に繋げていない」という感覚に近いです。
つまり、今日自分がする予定を「未来のための行動」として手段として認識するのではなく「今を楽しむため」と目的にしてください。
「未来」ではなく「今を楽しむ」
客観的にみるとやっていることは同じですが、こうすることで自分の中の焦燥感が消え、目の前のことを純粋に楽しめるようになります。
そうしてようやく、生きていく中で心が満たされていくのです。
「今」の自分と向き合う
本来、目的であるはずのものも手段として消費してしまうと、「今この時」を楽しむことができず、未来の不安を解消するためだけの人生になってしまいます。
そしてその「いつか○○になったら」は永遠に訪れないまま、大半の人生は幕を下ろします。
これを回避するためには、未来はコントロールできないことを認め、そしてある意味では諦めて今を楽しむことです。
「未来は不確実で、コントロールできない」という現実を認めるのは苦しいです。そして不安になります。
なぜなら私たちの行動原理は「未来で報われるため」だからです。
しかしその考えの根本的なところは「未来をコントロールできる」と勘違いしている点があります。
「未来で報われる保証などない」という苦しい現実を受け入れる
「未来はコントロールできる」という勘違いを持ったままだと、逆に人生が苦しくなります。
なぜなら「未来は不確実なのに、多くの人は未来をコントロールできると信じている」という事実を知っている他人に不安を煽られ、行動や思考をコントロールされてしまうからです。
自分で行動や思想を決めないことは、実は楽なことです。楽なことなので人間はそっちに流されてしまいます。
そしてそれに気づかないままいくと、戻ってこれない場所までいってしまうことになります。
「未来はコントロールできない」「だから、どうする?」を繰り返して日々を楽しみながら生きていきましょう。
不安の9割は起こらないので。
「誰かに自分の道を決めてもらいたい」という深層心理が利用され、気づかないうちにもっと苦しくなってしまう。
また誤解のないように書いておくと、「じゃあ、未来のための努力は意味がないのか」というわけではありません。
「未来に期待せず、努力をする」という一番苦しい選択をとるしかありません。
「未来に期待せず努力する」という選択をとることで、ようやく自分の人生のコントロールを得て、焦燥感に打ち勝てるようになります。
それが自分が選んだ人生の初めの一歩で、そして何歳からでもこの初めの一歩を踏み出すことができます。
不都合な現実を受け止めた人からスタートラインに立てます。
あなたを不安にさせ焦燥感を煽る人に自分の人生を決めてもらうことはやめて、ぜひ自分の人生を楽しんでください。
そうすれば焦燥感はいつのまにかあなたの中から消えていますよ。
それでは今回の記事のまとめです。
- 「いつか○○したら」のいつかは一生こない
- 「未来のため」ではなく子供のように「今」を楽しむ
- 未来は不確実でコントロール不可
- あなたをコントロールしたい人は「素晴らしい未来」をちらつかせる
- 「未来に期待せず、努力をする」という一番きつい選択肢を選ぶ
不確実な未来よりも、今を大切にしていこうね