ADHDの症状がある方で要領が悪くて悩んでいる方は多いと思います。
今回はADHDと双極性障害をもっている私が最近気づいた「ADHDの要領が悪い原因」と「解決策」を解説したいと思います。
この記事を読むことで、要領を改善することができるようになります。特にADHDの人に効果が高い記事となっております。
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ADHDはなぜ要領が悪いのか

最近、家事をしていて気づいたことはADHDはいろんなものに注意がいってしまうため要領が悪くなるということです。
具体的にいうなら、シングルタスクで処理をしているのに、いきなり他のものが気になってしまい、マルチタスクに切り替えていくつものタスクを同時に進行するような現象です。
料理で例えるなら包丁で食材を切っているのに、火の様子を見たり洗い物をしたりなどを頻繁に切り替えることで切り替えるためのコストがかかってしまい、無駄なコストがかかってしまうせいで要領が悪くなり時間が遅くなるという現象です。
そのせいで目の前のタスクに集中できず、タスクの質もさがってしまいます。
ADHDマルチタスクの悪循環にハマってしまう問題

ここで自分が問題だなと思う点は、ADHDの人は想定より自分が時間がかかっていることに気づいているため、それを補うために要領良くしようとしてしまい、さらにマルチタスク化が加速してしまうという点です。
その悪循環のせいで一つのタスクに集中できず、時間が遅くなってしまうのではないかということに最近気づきました。
実際、マルチタスクからの切り替えはコストがかかってしまうので推奨されません。
マルチタスクは脳に負荷がかかってしまうため、ストレスがかかります。そのストレスにより注意力が低下します。またタスクの質も下がります。
特にADHDの症状がある人が、注意力が低下してしまうと、さらにマルチタスク化が進んだり、業務のミスや遅れに繋がってしまいます。またマルチタスクは生産性を低下させるともいわれています。
対応策

対応策をいくつか紹介します。ご自身に合うものをお試しください。
シングルタスクを行う
可能な限りシングルタスクで行う、または事前に複数のタスクを同時並行しなければいけない場合は処理の順番を決めておくことが大切です。
そして1度決めたタスクをしている間は「絶対に他のことをしない」という決めごとが大切です。これにより脳の負担を減らすことができます。
時間を決める
Todoリストではなくタイムスケジュールでタスク管理をすることも大切です。
時間を区切って作業することで、他の業務をしなければいけないという焦りが消えます。
焦りが消えることで目の前のタスクに安心して取り組むことができます。リラックスすることで、より集中してタスクの質を高めることができます。

情報を遮断する
外部からの情報を遮断することが大切です。
社内にいる場合は、可能な場合は耳栓をする。自宅にいる場合は、物を減らして片付けをして情報を減らすことが大切です。
注意が逸れることを自分の意思でコントロールすることは難しいので、そもそも脳に存在を認識させないことが大切です。
マルチタスクは意味がないということを理解する
マルチタスクは意味がありません。業務の効率を高めるためには、シングルタスクで集中することが大切です。
マルチタスクをすると、脳に負荷がかかり注意力が散漫になってしまいます。
ADHDの人は、重要な仕事やミスができないタスクをする場合は、特にシングルタスクを意識することでミスを軽減できます。
まとめ

そもそも人間はマルチタスクができず、注意を切り替えているだけなので、できるだけシングルタスクで仕事に取り組めるように工夫することが大切です。
注意が散漫になるのは「拡散思考」といわれ、ADHDはこの状態になりやすいといわれています。
拡散思考はアイディアなどが出しやすいですが注意力が散漫になってしまうというデメリットがあります。
拡散思考とは逆の集中思考に如何にして突入できるかが課題になりますね。
「目の前のことだけに集中しろ」と言われても「それができたら苦労してないよ」という話なのですが、心理的に「マルチタスクは効率が悪いのか」「目の前のことにだけ集中しててもいいんだという安心感が大事」ということを知るだけでも、改善の第一歩として間違いありませんので、少しずつ改善していきたいですね。
私も頑張ります。
以上です。